オイル塗装とウレタン塗装
木製家具のほとんどは、汚れや劣化を防ぐためにあらかじめ加工が施されています。
その加工は大きく分けて、オイル塗装とウレタン塗装の二つに分類されます。
オイル塗装は家具専用のオイルを木材の表面に染み込ませています。
木材の表面に塗装膜を作らないため、木肌に直接触れる事ができ、木の風合いや質感を感じる事ができます。
ウレタン塗装はその名の通り、ウレタン樹脂の塗装膜を木の表面に作る塗装です。
塗料の種類や、何層重ね塗りするかによって細かな木肌の特徴や風合いも変わってきますが、ウレタン塗装はUVカットの効果もあるため紫外線による変色も起こりづらい塗装です。
お手入れ方法
- オイル塗装
日頃のお手入れは基本的に乾拭きを行い、汚れが気になる箇所については、硬くしぼった布巾で水拭きを行い、その後乾拭きで水気を拭き取って下さい。
1年に1度程度のペースでオイルを塗り重ね保湿を行う事で、乾燥による割れや反りと言った症状を抑える事が可能です。
また、布巾で落ちない汚れや気になる傷が付いた際には、お客様ご自身でサンドペーパーを使用し、該当箇所を少しだけ削り磨いていただき、再度オイルを塗り重ねる事でメンテナンスする事が可能です。
- ウレタン塗装
木の表面に樹脂膜を作っているため、水や汚れから保護してくれます。
日頃のお手入れは乾拭きや水拭きのようなお手入れで、お手軽に行っていただけます。
油分などの落ちにくい汚れが付いた場合は、中性洗剤を水で薄めて拭き取りを行ってください。
シンナーやアルコールなどは塗膜を変色させたり融解・剥離させる可能性がございますので、ご使用はお控え下さい。
オイル塗装とは違い、塗装が剥がれてしまった際は専門の設備と職人による再塗装が必要になります。