YAOMOKUのコンセプト-家具･インテリアショップ

私たちが扱っている家具の多くが、オークやウォールナット、ブラックチェリーやアルダーなど北米を主な産地とする「木」を主材とした木製家具です。
近年、コスト面の追求や工法の変化などで、木造住宅の構造材、床材、建具においても木を目にする機会が少なくなってきました。
それでも住宅内装の至るところに、木目の表情を模した化粧板やプリント紙が使われ、従来の日本家屋に見られた「木」の表情を感じながら日々過ごしています。
知らず知らずのうちに私たちは、木目の表情や色合いに癒しを感じているのではないでしょうか。
「木」は、人間のように木々同士でその美しさを競い合う事はありません。置かれた環境に順応し堂々としています。
樹種によりますが、広葉樹なら年一度形成される年輪同士の幅はせいぜい5ミリ程度。一年で1センチも太らないゆっくりしたスピードで地道に成長を遂げます。
葉が細く尖っていて成長が早く、柔らかい特徴のある針葉樹（松や杉、檜に代表される）から進化し、 細胞組織も複雑になり沢山の水や養分を吸い上げることのできる道管、太陽のエネルギーを多く吸収するための大きな葉を持ち、 緻密に組織が構成され、成長は遅いが、硬くて粘りのある広葉樹が誕生しました。
成木となった立ち木を切り落とし、丸太となり、製材され板材となったものを加工し、家具となります。
その工程の中で「木」は立ち木の時に木自体に含んでいた水分の樹種によっては90%以上を天然乾燥から人工乾燥も含む工程を経て失います。
それは、「木」本来が持つ脱湿性によるもので、室内外問わず、湿度環境と調和し平衡状態を保とうとします。
充分に乾燥された板材は、反りや割れやねじれなどの変化が起きにくい状態になり、 家具製造工程の中で、板同士の組み方、反り止め、塗装などの加工をすることで、安定して利用できる家具になります。
木製家具には、力強さと大らかさがあります。
それらはまさに、環境の変化を大らかに受け入れ力強く生きるという人生観の手本のようです。
いくら科学技術が発達し私たちの暮らしが大きく変わろうとも、木製家具には大きな役割があると確信します。