一枚板とは

一枚板とは

一枚板は巨木をスライスし、切り出した板の事です。

木が一枚板に加工できるほどの巨木に育つまで数百年から数千年と言われています。

木材を使用して作る板にはいくつか種類があり、合板と言われるベニヤ板を何層も重ね接着したものであったり、複数木材を継ぎ接ぎしたものがあります。その中でも一枚板は、切り出された状態のままでも十分な強度、サイズがあり、家具を作る際そのまま使用されることがほとんどです。普段よく目にするテーブルなどは、複数の木材を接着し木材と木材の継ぎ目が天面や断面に現れます。しかし、一枚板は巨木からスライスして板を仕上げるため、継ぎ目がないという事が最大の特徴であり、魅力です。

 

 

 

一枚板の特徴

天然の授記から切り出される一枚板は、人の手によって加工し、作る事が出来ない、味わい深い形をしています。そのため、ダイニングテーブルやリビングのテーブルなどに使用する事で、自然を感じさせ温もりのある空間になります。また、一枚板で作った家具は1つとして同じ形のものが無いため、世界に二つとない家具になります。その特徴から、料亭や旅館など高級インテリアとしての需要が非常に高まっており、多くの世代に愛されています。

さらに一枚板家具は耐久性が非常に高く、寿命も長いとされています。日本ではちゃぶ台や衝立、海外では、リビングテーブルやローテーブルなどの家具として親から子へ世代を越えて、何世紀も使うことも少なくありません。ただし、木材の性質として湿気や乾燥でねじれ等が起こります。それらは塗装やメンテナンスを行う事で、一枚板家具の個性の1つとして楽しむことが出来ます。

 

 

一枚板の用語

耳(みみ)

木の樹皮の一番外側、デコボコした部分を耳と呼びます。このデコボコ感を残して加工された板は「耳付き」と呼ぶことも。なお、耳を直線にカットして取り除いた面を木端(こば)といいます。

 

節(ふし)

節は茶色い斑点のような模様を描いていている部分で、これは、木が大きく成長する過程で枝が幹に巻き込まれ形成されるものです。

 

木目(もくめ)

木をスライスしたときに面に見られる年輪のことを指します。木目には大きく分けて「板目(いため)」「柾目(まさめ)」の2種類があります。